「企業の防災グッズで絶対に必要なものは何だろう」
「最低限の防災グッズだけでも用意しておきたい」
このように防災グッズについて悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。
防災グッズは種類も多く、企業で備えるにはどのくらいの量が必要か悩んでしまう方も多いでしょう。
この記事では、企業で備える防災グッズのなかでも絶対に必要なものについて解説します。この記事を読んだあとは、防災グッズの必要性を理由とともに理解し自社にとって必要なものが何かを考えられるようになります。
記事後半ではできれば用意したい防災グッズも紹介しますので、何からそろえるか困っている方のお力になれば幸いです。
こちらの記事では本当に必要な防災グッズをランキング形式で紹介しています。よろしければお役立てください。
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企業の防災グッズで絶対に必要なもの10項
企業防災において、絶対に必要な防災グッズを以下の表にまとめました。
<絶対に必要な防災グッズリスト>
食料・飲料品 | 水(1人あたり9L) |
主食(1日あたり9食分) | |
生活用品 | 毛布(1人につき1枚) |
衛生用品(トイレットペーパーやマスク等) | |
簡易トイレ(1人あたり最低15回分) | |
携帯ラジオ(各フロア1つずつ) | |
懐中電灯(1人につき1つ) | |
乾電池 | |
救護・防護用品 | 救急医薬品(救急箱を各フロア1つずつ) |
ヘルメット(1人につき1つ) |
上記の<絶対に必要な防災グッズリスト>は、内閣府が発表している大規模地震の発生にともなう帰宅困難者対策のガイドラインをもとに作成したものです。
(参考:内閣府防災情報のページ)
食料・飲料品は、被災時に推奨されている一斉帰宅の抑制を考慮し3日分としています。
一斉帰宅の抑制とは、被災時に従業員を一斉帰宅させないように一定期間施設内に待機させること。災害の発生から3日間は、救助・救命活動を優先するため、企業は従業員を滞在させるよう推奨されています。
一斉に帰宅してしまうと救助の妨げになったり、救助される側になってしまったりする可能性があるためです。
企業には安全配慮義務があるので、安全を確保しつつ労働者が働けるように配慮する必要があります。絶対に必要な防災グッズをそろえ、もしもの時に備えておきましょう。
こちらの記事では企業防災で必要な備蓄品について紹介していますので、よろしければお役立てください。
防災の備蓄品に関する記事※準備中
絶対に必要な防災グッズ(食料編)
ここからは、絶対に必要な防災グッズの食料である以下を詳しく解説します。
- 水
- 主食
それぞれ必要な量や理由を詳しく説明するので、ぜひご参考ください。
水
防災グッズの水は、1人あたり9リットルが目安です。1日3Lを3日分として算出しています。
1日3Lと聞くと、多いと思うかもしれません。しかしながら、被災時に水分をしっかり摂取することで、脱水症状やエコノミー症候群の予防ができます。
また、水は飲む以外にも手洗いやうがいにも使用するので、多めに備える必要があるのです。
用意する際は、500mlのペットボトルでそろえるのが良いでしょう。500mlであればペットボトルから直接飲めるため、コップが必要ありません。また、2Lと比べて飲み切るまでが早く、衛生的に扱えます。
通常販売されている水だと賞味期限が2年ほどと短いので、備蓄用には5年~10年程度もつ長期保存水を選ぶのがおすすめです。
主食
防災グッズの主食は、1人あたり9食分が目安です。1日3食を3日分として算出しています。
用意する主食は、アルファ米やクラッカー、乾パンなどがあります。
アルファ米は炊いた後に急速乾燥させた米で、水やお湯でもどして食べられる食材です。停電でお湯が沸かせない場合も想定して、水を使わないパンやクラッカー、乾パンも用意しておきましょう。パンは缶詰に入った長期保蔵用のものが販売されています。
必要最低限なのは主食ですが、もちろんそれだけでは栄養が偏ってしまいます。できれば、封を開けてすぐ食べられるレトルト食品や缶詰なども用意しておきましょう。
絶対に必要な防災グッズ(生活用品編)
ここからは、絶対に必要な防災グッズの生活用品である以下を詳しく解説します。
- 毛布
- 衛生用品
- 簡易トイレ
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯
- 電池
それぞれ必要な量や理由を詳しく説明するので、ぜひご参考ください。
毛布
防災グッズの毛布は、1人あたり1枚が目安です。
大地震が起きると、停電が起きて空調設備が使えなくなることが予想されます。特に真冬の場合は体力や気力を奪われてしまうため、毛布の用意は必須です。
毛布を用意する際は、フリースのような薄くて暖かいものがおすすめです。場所をとらないため、保管もしやすいでしょう。真空パックで包装された防災専用の毛布であれば、さらに場所を圧迫せずにすみます。
毛布の用意が難しい場合は、アルミ製の保温シートなども便利です。
毛布は体温調節以外にも、頭にかぶせてヘルメットの代わりにしたり、怪我した人を運ぶときの担架として使ったりもできます。企業の備蓄品として必ず用意しておきましょう。
衛生用品
ティッシュやトイレットペーパー、マスクといった衛生用品も、防災グッズとして絶対に必要なものです。女性用に生理用品を用意しておくのも、忘れてはいけません。
衛生用品は、普段から多めに備蓄しておくのをおすすめします。
例えばトイレットペーパーであれば、1人1ロールが目安です。トイレットペーパーは、1人あたり1週間で1ロールを使用すると言われています。
生理用品は個人差がありますが、1人あたり15~18枚程度を目安にしておくと良いでしょう。
女性の防災グッズについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。
女性の防災グッズに関する記事※準備中
簡易トイレ
防災グッズの簡易トイレは、1人あたり15回分が目安です。人は1日で最低5回用を足すと言われているため、1日5回の3日分として算出しています。
一般的に販売されている簡易トイレには、様々な種類があります。被災時に企業に滞在していることを想定して選ぶため、トイレに袋をセットして使う備蓄タイプの簡易トイレがおすすめです。
また、除菌消臭効果も重視しましょう。凝固剤が固まるスピードが早く、凝固持続時間が長いものを選ぶようにしてください。
携帯ラジオ・懐中電灯・乾電池
携帯ラジオや懐中電灯、乾電池も、防災グッズとして絶対に必要なものです。懐中電灯は1人あたり1つ、携帯ラジオは1フロアに1つを目安にします。
被災時には、情報収集がとても大切です。錯綜する情報のなかから、最新で正しい情報をもとに行動を決定する必要があるためです。
携帯ラジオは手回し式のものであれば、電池が不足した際に慌てなくてすみます。
絶対に必要な防災グッズ(防護・救護用品編)
ここからは、絶対に必要な防災グッズの防護・救護用品である以下を詳しく解説します。
- 医薬品
- ヘルメット
それぞれ必要な量や理由を詳しく説明するので、ぜひご参考ください。
救急医薬品
救急医薬品は、防災グッズとして絶対に必要なものです。消毒液や包帯、絆創膏などを入れた救護用の救急セットを各フロアに1つずつ用意しておきましょう。
被災時に従業員が怪我をした際は、手当をする必要があります。災害時は普段と違う状況からストレスがたまり、疲労とかさなって体調不良に陥りやすいため、胃腸薬や解熱剤などの医薬品も備えておきましょう。
ただし、人によっては持病をかかえており、備蓄している医薬品以外に必要な薬がある場合もあります。持病のある従業員には、普段飲んでいる薬を常備しておくよう伝えておきましょう。
ヘルメット
防災グッズのヘルメットは、1人あたり1つが目安です。被災時に移動や避難をするなかで、頭上から物が落ちてくる場合もあります。
落下物から頭を守るために、ヘルメットが必要なのです。ヘルメットの保管は、個人デスクの近くなどすぐ手の届く場所にしましょう。
ヘルメットは耐用年数があるので、必ず定期的に確認するようにしてください。
できれば用意したい防災グッズ
被災時、絶対に必要な防災グッズの他、できれば用意しておきたい防災グッズも存在します。
ここからは、できれば用意したい防災グッズを解説するので、よろしければお役立てください。
甘い食べ物
企業が用意する防災グッズには、お菓子や羊羹といった甘い食べ物もあると良いでしょう。
被災時は普段と異なる環境に身を置くため、強いストレスがかかります。甘い食べ物は、体力や気力が疲弊した際に食べると少し気持ちが楽になるため、できれば用意しておきたい防災グッズです。
気持ちを楽にしてくれるだけでなく、封を開ければすぐ食べられる、栄養補給が簡単にできるというメリットもあります。
携帯充電器(モバイルバッテリー)
携帯充電器も、できれば用意しておきたい防災グッズです。用意する際は、1人1個を目安にしましょう。
被災時にはネットに接続できない環境が想定されるため、充電器は役に立たないイメージもあるかと思います。しかしながら現在は、オフラインでも使える防災アプリがあるため、被災時にも携帯の充電はできた方が良いと考えられるでしょう。
敷物(ビニールシート)
敷物も、防災グッズのなかにぜひ用意しておきましょう。大きなビニールシートであれば、敷物として使う他、屋外のテントや雨除けにもなります。
特に、店舗のような建物の場合は、被災時に雨漏りをする可能性もあるので、用意しておきたい防災グッズです。
防災グッズで絶対に必要なものものまとめ
今回は、企業が用意すべき防災グッズのなかでも、絶対に必要なものについて紹介しました。
絶対に必要な防災グッズは、以下です。
- 水
- 主食
- 毛布
- 衛生用品
- 簡易トイレ
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯
- 乾電池
- 救急医薬品
- ヘルメット
防災グッズ用意する際は、企業で必要なものを用意するだけでなく、従業員個人へも災害を想定した備えを呼びかけましょう。人によって必要なものは違うため、従業員それぞれで「自分には何が必要か」を考えて用意してもらうのも大切です。
絶対に必要な防災グッズを用意したら、次はできればそろえたい防災グッズの用意にとりかかります。例えば、以下ができれば用意したい防災グッズです。
- 甘い食べ物
- 携帯充電器
- 敷物
企業の立地や建物の種類によっても必要なものは違うので、災害時を想定して防災グッズを用意しましょう。
こちらの記事では100均でそろえられる本当に必要な防災グッズを紹介しています。よろしければお役立てください。
100均でそろえられる本当に必要な防災グッズに関する記事※準備中
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