「防災グッズのなかでも企業に必要なもの価格を抑えてそろえたい」
「本当に必要な防災グッズを100均で手軽に準備できないだろうか」
このように防災グッズについて悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。
防災グッズには様々な種類があり、本当に必要なものをそろえようと思えばそれなりの費用が必要です。できるだけ費用を抑えて準備したいと思う企業も多いでしょう。
実は、防災グッズのほとんどは100均でそろえられます。
この記事では、100均でそろえられる防災グッズについて解説します。記事後半では、100均でそろえた際の費用についても紹介するので、費用をおさえて防災グッズを準備したい企業はぜひごらんください。
企業で準備する防災グッズランキング|本当に必要なもの15選では本当に必要な防災グッズをランキング形式で紹介しています。よろしければお役立てください。
100均でそろえられる本当に必要な防災グッズ
企業防災において本当に必要な防災グッズと100均の取扱有無の表を作成しましたのでごらんください。
本当に必要な防災グッズ | 100均の取扱有無 |
水(1人あたり9L) | ○ |
主食(1日あたり9食分) | ○ |
缶詰類 | ○ |
毛布(1人につき1枚) | ○ |
紙類(トイレットペーパーやウェットシート) | ○ |
生理用品 | ○ |
マスク | ○ |
簡易トイレ(1人あたり最低15回分) | ○ |
携帯ラジオ(各フロア1つずつ) | × |
懐中電灯(1人につき1つ) | ○ |
乾電池 | ○ |
救急医薬品(救急箱を各フロア1つずつ) | △ |
ヘルメット(1人につき1つ) | × |
携帯充電器 | ○ |
敷物(ビニールシート) | ○ |
使い捨てカイロ | ○ |
表のとおり、ほとんどの防災グッズは100均でそろえられます。
上記の表にある本当に必要な防災グッズ項目は、内閣府が発表している大規模地震の発生にともなう帰宅困難者対策のガイドラインをもとに作成したものです。
(参考:内閣府防災情報のページ)
飲食品は3日分の量を想定しています。災害の発生から3日間は、救助・救命活動を優先するため、企業は従業員を滞在させるよう推奨されているため、その期間に必要な防災グッズを用意する必要があるのです。
100均でそろえる本当に必要な防災グッズ13項
100均でそろえられる本当に必要な防災グッズは、以下です。
- 水
- 主食
- その他食品
- 毛布
- 紙類
- 生理用品
- マスク
- 簡易トイレ
- 懐中電灯、電池
- 救急医薬品(救急セット)
- 携帯充電器
- 敷物
- 使い捨てカイロ
それぞれ必要な量や注意点とともに、解説します。
水
防災グッズで必要な水は、100均でもそろえられます。500mlのペットボトルが販売されているので、1人あたり1日3Lを目安として18本購入しましょう。
ただし、100均で販売されている水は、長期保存を目的としたものではありません。賞味期限が短いため、短期間での買い替えを必要とします。
実は長期保存水は、ネットでまとめて購入すれば1本あたりの金額が100均とほとんど変わりません。先を見据えてそろえるのであれば、100均以外で長期保存水を購入するのをおすすめします。
主食
防災グッズで必要な主食は、100均でもそろえられます。100均には、電子レンジか熱湯で温められるタイプのパックご飯が販売されています。その他、カップラーメンなどの種類も豊富です。1人あたり1日3食を目安として、9食分購入しましょう。
ただし、パックご飯を食べるためには電子レンジかお湯が必要です。災害時にはライフラインがストップして、電子レンジやお湯の使用が難しいこともあります。
いずれはお湯を使わずに水でもどせるタイプのアルファ米の備蓄を検討しましょう。
その他食品
被災時には主食に加え、副菜となる缶詰類も用意する必要があります。缶詰は100均にも豊富な種類が販売されています。1人あたり1日3食を目安として、9食分の購入がおすすめです。
100均では缶詰の他、お菓子も充実しています。ストレスのかかる被災時に甘いものがあると気持ちがほっとするので、ぜひ用意しておきましょう。
毛布
企業が用意する防災グッズで必要な毛布は、100均でそろえられないと思われる方も多いでしょう。実は、毛布は100均でもそろえられます。100均にはキャンプや災害を想定したアルミブランケットが販売されているのです。
その他、薄手のひざかけや、少し金額を上乗せすれば大判サイズのブランケットも販売されています。
紙類
被災時に必須のウェットシートやトイレットペーパーといった紙類も、100均でそろえられます。例えばDaisoでは、必要な紙類が以下の内容量で販売されています。
- ウェットシート:25枚~100枚入
- トイレットペーパー:2ロール入
トイレットペーパーは1ロールで1人1週間ほどもつと言われているので、ウェットシートとトイレットペーパーをひとつずつ購入すれば良いでしょう。
生理用品
女性に必要な防災グッズである生理用品も、実は100均ですべてそろえられます。例えばDaisoでは、生理用品が以下の内容量で販売されています。
- ナプキン:昼用10個入
- おりものシート:18枚入
生理用品は個人差がありますが、1人あたり15~18枚程度が目安です。ナプキンを2つ、おりものシートを1つ購入すれば良いでしょう。
サニタリー袋も、中身が見えない消臭機能のついたタイプが100均で販売されています。あわせて購入しておくのがおすすめです。
企業の防災グッズリスト(女性編)|本当に必要なものでは女性に必要な防災グッズを紹介しています。よろしければお役立てください。
マスク
感染症を予防するためのマスクも、100均でそろえられます。マスクは種類に応じて5枚~30枚入りの幅で販売されているので、多めに入ったものを1つ購入しましょう。
簡易トイレ
企業防災でおすすめのトイレにセットして使うタイプが、100均でも手に入ります。1回分が販売されているので、3日分を想定した15個を購入しましょう。
懐中電灯・乾電池
懐中電灯や乾電池も、実は100均でそろえられます。
特に懐中電灯は、いくつかの種類があります。手持ちだけでなく置いて使える兼用タイプを選べば、停電時にライトとしても使用できるでしょう。
救急医薬品
企業が準備しておくべき救急医薬品の一部は、100均でそろえられます。例えば、以下の救急医薬品をそろえましょう。
- 絆創膏
- ガーゼ
- 包帯
- 消毒液
- サージカルテープ
- 冷却パック、氷のう
鎮痛剤などの医薬品は、100均では販売されていません。救急セットは100均でそろえ、医薬品はドラッグストアで購入しましょう。
携帯充電器(モバイルバッテリー)
携帯充電器も100均でそろえられます。ただし、販売価格は550円~1000円です。本当に必要な防災グッズではありますが、難しい場合は従業員各個人に用意してもらうのもひとつの手でしょう。
敷物
100均には、様々な大きさやデザインの敷物が販売されています。大きいものであれば2畳分サイズが販売されているため、大人1人が十分に使用できます。1人1枚を目安に購入すると良いでしょう。
使い捨てカイロ
防災グッズで必要な使い捨てカイロは、基本的に100均でも販売されています。1袋に6~8個入っており、8時間~16時間使用可能です。1日2つ使用するとして、1人あたり1袋購入しましょう。
ただし、使い捨てカイロは時期にもよってない場合もあります。100均にない場合はドラッグストアで購入可能です。
100均でそろえられない本当に必要な防災グッズ3項
100均でそろえられない防災グッズは、以下です。
- ヘルメット
- 携帯ラジオ
- 医薬品
それぞれ詳しく解説します。
ヘルメット
防災用のヘルメットは、100均では販売されていません。ヘルメットは通販サイトやホームセンターなどで約2,000円~販売されています。
従業員分をまとめて購入すると持ち運びも大変なので、通販サイトを利用して購入するのが良いでしょう。
携帯ラジオ
携帯ラジオは、以前は100均でも販売されていました。しかしながら現在は、ほとんど取り扱いがされていません。
携帯ラジオは、通販サイトで約2,000円~販売されています。電池が切れた時を考慮して、手動充電して使えるタイプを選ぶのがおすすめです。
医薬品
医薬品は、100均で販売されていません。ドラッグストアで購入が可能です。使用期限に注意して、鎮痛剤や解熱剤、胃腸薬などを購入しましょう。
本当に必要なものを100均でそろえると7,400円
本当に必要な防災グッズを100均でそろえる場合、具体的には以下の品目と数量が必要です。
品目 | 必要な数量 |
水(500ml) | 18本 |
主食 | 9食 |
缶詰など | 9個 |
アルミブランケット | 1枚 |
ウェットシート | 1個 |
トイレットペーパー(2ロール入) | 1個 |
ナプキン(10個入) | 2袋 |
おりものシート(18枚入) | 1袋 |
消臭機能付き袋 | 1個 |
マスク(5枚~30枚入) | 1袋 |
簡易トイレ(1回分) | 15個 |
懐中電灯 | 1本 |
乾電池 | 1パック |
絆創膏 | 1箱 |
ガーゼ | 1袋 |
包帯 | 1本 |
サージカルテープ | 1本 |
消毒液 | 1本 |
冷却パック(もしくは氷のう) | 1個 |
携帯充電器(1個500円) | 1個 |
敷物 | 1枚 |
使い捨てカイロ | 1袋 |
上記をすべて購入した場合、税抜で7,400円です。従業員が増えれば、その分飲食品や衛生用品などを買い足します。
上記には、ヘルメットなど100均でそろえられない防災グッズは入っていません。災害に備えるためには、100均で購入できない防災グッズは通販やホームセンターを利用してそろえましょう。
さらに価格を抑えて防災グッズをそろえたい場合、飲食品や衛生用品はドラッグストアを利用すれば安く購入できます。また、通販のまとめ買いなどを利用するのもおすすめです。
企業の防災グッズリスト|絶対に必要なものでは絶対に必要な防災グッズを紹介しています。よろしければお役立てください。
本当に必要な防災グッズは100均や通販で賢くそなえる
今回は、100均でそろえられる防災グッズを解説しました。一部を除けば、ほとんどの防災グッズは100均でそろえられます。
より費用を抑えて用意するには、ドラッグストアや通販でのまとめ買い購入をするのもおすすめです。
企業が備える防災グッズとして本当に必要なものを紹介しましたが、何を用意すべきかは企業によって異なります。被災時における従業員のストレスや負担を減らせるように、必要なものを考えて準備しましょう。
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