防災マニュアルの作成例|ポイントをおさえて活用する

「防災マニュアルの作成例を見たい」

「手軽に防災マニュアルを作成したい」

このように防災マニュアルの作成について悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。

防災マニュアルは、災害時に企業を守るために必要なもの。しかしながら、いざ作ろうと思っても防災マニュアルの作成は難しく困ってしまいますよね。

そこで、この記事では防災マニュアルの作成例をまとめました。作成時に役立つポイントもまとめているので、この記事を読んだあとは企業に合わせた防災マニュアルを作成できるようになります。

記事後半では作成時に使いやすい防災マニュアルのテンプレートも紹介するので、ぜひ最後までごらんください。

防災マニュアルの詳しい作成方法については防災マニュアルの作り方|内容の考え方とコツで詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。

目次

防災マニュアルの作成例2選

ここからは、防災マニュアルの作成例として以下を紹介します。

  • 静岡県危機管理部:ふじのくに防災ナビ
  • 兵庫県神戸市:職場を守る防災マニュアル

簡単な内容とともに紹介するので、ぜひお役立てください。

静岡県危機管理部:ふじのくに防災ナビ

静岡県危機管理部:ふじのくに防災ナビ

こちらは、静岡県の危機管理部が提供する防災マニュアルです。地域の人々と助け合いながら活動する共助の基本事項をとりまとめ、県民向けに作られています。県民の一部には事業所を含み、内容は企業の防災マニュアルにも役立つものばかりです。

ふじのくに防災ナビでは、以下の4部構成でマニュアルを作成しています。

  • 平常時:防災対策の必要性、役割分担、整備点検など
  • 訓練:防災訓練の時期や方法など
  • 災害時:災害時の行動や避難所生活など
  • 様式:各種台帳やチェックリスト、避難計画書など

上記の他、情報収集やマニュアルを作成するうえで必要な用語が記載されたホームページについても紹介しています。

項目ごとに内容を分けているので、防災マニュアルの設計時に役立つでしょう。

兵庫県神戸市:職場を守る防災マニュアル

兵庫県神戸市:職場を守る防災マニュアル

こちらは、兵庫県神戸市が提供する事業所向けの防災マニュアルです。冒頭に災害時の役割分担として、事業所が備える対応についてまとめられています。

災害の備えを紹介したあとは、以下のような災害に分けて記載されているのが特徴です。

  • 火災対策:火災の原因、火災時の対応など
  • 防災対策:安全管理のチェックリスト、転倒防止対策など
  • 地震対策:地震時の行動、帰宅困難者対策など
  • 津波対策:津波時の行動、避難場所など
  • 風水害対策:風水害時の行動、危険な行動など

防災マニュアルの作成時は、誰が見てもわかりやすい内容にするのが重要です。この防災マニュアルは<span class=”marker-under”>イラストが活用されていて、内容が理解しやすく</span>作られています。

理解度を高める防災マニュアルを作成する際にレイアウトやイラストの活用方法などが役立つでしょう。

わかりやすい防災マニュアルについてはわかりやすい防災マニュアルを作るために|参考サイト一覧で詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。

防災マニュアルの作成例を活用する3つのポイント

ここからは、防災マニュアルの作成例を活用する際のポイントとして、以下を解説します。

  • 複数の作成例を読み比べる
  • 自社に必要な内容も考える
  • 作成後は修正と改良を繰り返す

よろしければ、お役立てください。

複数の作成例を読み比べる

防災マニュアルの作成例を活用する際のポイント1つ目は、複数の作成例を読み込むことです。

防災マニュアルの作成例は、いくつか種類があります。そして、基本とする記載内容は同じでも、それぞれレイアウトや書き方が微妙に異なります。

複数の作成例を読み比べると、読みやすいマニュアルと読みにくいマニュアルがあると気付くでしょう。「なぜこの防災マニュアルは読みやすいのか」と分析すれば、より理解しやすい防災マニュアルが作成できるのです。

さらに、防災マニュアルを読み比べることで、必要な内容のぬけもれ防止にもつながります。

自社に必要な内容も考える

防災マニュアルの作成例を活用する際のポイント2つ目は、自社に必要な内容も考えることです。

防災マニュアルは、その企業に応じたものにする必要があります。なぜなら、企業の規模や形態によって、災害時の対応が微妙に変化するためです。

具体的には、作成例となる防災マニュアルを一読した後に、自社に必要な内容をリストアップしましょう。

リストアップした内容を防災マニュアルに記載する際は、5W2Hを意識するのがおすすめです。5W2Hとは、5つのWと2つのHである以下を指します。

  • WHY:行動の目的
  • WHAT:具体的な行動内容
  • WHEN:行動順序
  • WHO:実際におこなう人
  • WHERE:行動場所
  • HOWTO:行動の方法
  • HOWMUCH:行動すべき数量や分量

細かく感じられるかもしれませんが、誰が何をおこなうかが記載されていなければ、実際に行動できない事態になってしまいます。上記を意識することで、より具体的で明確な防災マニュアルが作成できるのです。

作成後は修正と改良を繰り返す

防災マニュアルの作成例を活用する際のポイント3つ目は、作成後は修正と改良を繰り返すことです。

防災マニュアルは、作りっぱなしにしてはいけません。世の中や企業の状態は必ずしも一定ではなく、同じ防災マニュアルを使い続ければ有事に対応できない可能性があるためです。

防災マニュアルは、少なくとも年1~2回以上は見直しましょう。見直しのタイミングは、防災訓練の直後がおすすめです。

おこなった防災訓練の反省点から修正すべき箇所を見つけ、改良します。改良を繰り返すことで、より企業にそった防災マニュアルに更新されていくのです。

防災訓練についてはもしもに役立つ防災訓練|災害に強い企業を目指すで詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。

防災マニュアル作成に使えるテンプレート

ここからは、防災マニュアルの作成時に役立つ以下のテンプレートを紹介します。

  • 東京都北区:事業所防災計画
  • 大阪府大阪市:事業所の防災マニュアル作成例

よろしければ、お役立てください。

東京都北区:事業所防災計画

東京都北区:事業所防災計画

こちらは、東京都北区が提供している事業所向けの防災計画書です。事前の備えや災害時の行動、復旧までの計画などが網羅されています。それぞれの企業で異なる部分は穴埋め式で、かっこ内に必要事項を記載すれば簡単に防災マニュアルが作成できる仕様です。

災害時の対応の他、備蓄の必要量を計算する項目もあります。必要な部分を活用し、企業に合わせた内容に改良していきましょう。

備蓄品については企業防災の備蓄品|もしもにそなえてできることで詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。

大阪府大阪市:事業所の防災マニュアル作成例

大阪府大阪市:事業所の防災マニュアル作成例

大阪府大阪市が提供する事業所向けの防災マニュアルです。ホームページの下部に、作成例のダウンロードがあります。

大阪市向けの防災関係機関一覧表の部分を修正すれば、どの県でも対応できる防災マニュアルでしょう。災害対策組織図や緊急連絡網など、見やすくまとめられています。

こちらの防災マニュアルをもとに、より企業に応じた内容に修正していくのがおすすめです。

防災マニュアルの作成例からブラッシュアップしよう

今回は、防災マニュアルの作成例について紹介しました。

企業の防災マニュアルには、参考となる様々な作成例があります。テンプレートも利用すれば、より手軽に防災マニュアルの作成が可能です。ただし、作成する際は「企業にとって必要な内容は何か」を考えながら、作るのを意識してください。

防災マニュアルの作成例を活用して修正を繰り返しながら、より適した内容に改良していきましょう。

防災マニュアルの基礎知識については企業の防災マニュアル|重要性を理解して活用するで詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。

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