「企業でそろえる防災グッズのなかでも本当に必要なものはなんだろう」
「必要な防災グッズをランキング形式で知りたい」
このように防災グッズについて悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。
防災グッズとひとくくりにしても、そろえなければならないものは多く、何から手をつけるべきか困ってしまいますよね。
この記事では、企業に必要な防災グッズをランキング形式で解説します。この記事を読んだあとは、必要な防災グッズを理解し、重要度の高い順にそろえられるようになります。
記事後半では防災グッズをそろえる際の考え方についても解説するので、ぜひ最後までごらんください。
企業がそろえる防災グッズ!本当に必要なものランキング
企業の用意すべき防災グッズのなかでも、本当に必要なものランキングを以下にまとめました。
<本当に必要な防災グッズランキング>
順位 | 本当に必要な防災グッズ |
1位 | 水 |
2位 | 主食 |
3位 | 簡易トイレ |
4位 | 毛布 |
5位 | 紙類 |
6位 | 生理用品 |
7位 | ヘルメット |
8位 | 携帯ラジオ |
9位 | 懐中電灯・電池 |
10位 | 救急医薬品 |
11位 | マスク |
12位 | 敷物 |
13位 | 使い捨てカイロ |
14位 | 携帯充電器(モバイルバッテリー) |
15位 | その他食品 |
<本当に必要な防災グッズランキング>は、内閣府が発表している大規模地震の発生にともなう帰宅困難者のガイドラインをもとにして作成したものです。命を守るために必要なものを、重要度の高さをふまえてランキング化しました。
(参考:内閣府防災情報のページ)
ランクインしている防災グッズは重要度に差はあるものの、基本的にすべて必要なものだとお考えください。
企業の防災グッズリスト|絶対に必要なものでは、最低限の防災グッズをそろえたい方に向けて絶対に必要な防災グッズを紹介しています。よろしければお役立てください。
本当に必要な防災グッズランキング15選
ここからは<本当に必要な防災グッズランキング>で挙げた防災グッズをそれぞれ詳しく解説します。
よろしければ、ぜひご参考ください。
1位:水
本当に必要な防災グッズのなかでも、水は堂々の1位です。水は人体の大部分を占めています。私たちの命を存続するために、水は必要不可欠なのです。
手洗いやうがいにも使用できるため、1人あたり9Lを目安に準備します。衛生的に使うには、長期保存水を500ml×18本用意するのが良いでしょう。
2位:主食
2位には、水と同じく生きていくために必要な主食が選ばれました。防災グッズにおける主食とは、米やパン、乾パンなどをさします。
電子レンジで温められるパックご飯でもいいですが、できれば備蓄にはアルファ米がおすすめです。お湯なしでももどせるため、ライフラインがストップする被災時にも活躍します。
その他、最近では缶詰に入った長期保存用のパンなども販売されています。
3位:簡易トイレ
企業が用意すべき防災グッズの3位は、簡易トイレです。大きな地震が起きれば、水の供給がストップしてトイレが使えなくなることもあります。
帰宅待機を実施している企業でトイレが使えなれば、従業員のストレスがたまるどころか健康被害も出てしまいます。従業員の体を守るために、簡易トイレは優先度が高いのです。
人間は最低で1日5回用を足すと言われているため、1人あたり15回分を目安にそなえましょう。
4位:毛布
被災時には、停電が起きて空調が使えなくなることも考えられます。特に真冬の被災時には、体を温める毛布の有無は人間の命を守るにあたり雲泥の差が生まれます。体温調節ができない環境は体調不良の原因にもなるため、毛布の準備は必須なのです。
内閣府が発表している大規模地震の発生にともなう帰宅困難者のガイドラインでも、企業が水や食料、毛布をそろえるよう推奨されています。
毛布は体を温める他、頭にかぶせてヘルメットがわりにしたり、怪我人を運ぶ担架にしたりもできます。
1人あたり1枚を目安にそろえましょう。
場所などの関係で毛布の準備が難しい場合は、アルミ製の保湿シートもあります。薄くともしっかり体の熱を守ってくれるので、ぜひ用意してください。
5位:紙類
本当に必要な防災グッズランキングで、紙類は5位に選ばれました。このランキングで紙類とは、トイレットペーパーやウェットシートをさしています。
トイレットペーパーは、1人あたり1週間で1ロール使用すると言われています。従業員の人数に応じてそろえましょう。ウェットシートは、製品によっては水の代わりとして皿洗いや体の清拭などに使用できます。
アルコールを含んだものであれば除菌もできるため、ぜひそろえておきたい防災グッズです。
6位:生理用品
生理用品も、本当に必要な防災グッズです。具体的には以下のアイテムを人数分そろえましょう。
- 生理用ナプキン
- パンティライナー(おりものシート)
- サニタリー袋
生理用ナプキンやパンティライナーは、それぞれ1人あたり15~18枚が目安です。生理用品ナプキンに加えパンティライナーを準備しておけば、替えの下着がない場合に同じ下着でも清潔に過ごせます。
「人数分そろえなくてもいいのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、被災時には普段と違う環境でストレスがかかり、生理が突然くることもあります。生理用品は止血に役立つこともあるので、多めに準備しておくのがおすすめです。
女性の防災グッズについては企業の防災グッズリスト(女性編)|本当に必要なもので詳しく解説していますので、よろしければお役立てください。
7位:ヘルメット
ヘルメットは、防災グッズのなかでも本当に必要なものです。普段は場所をとり邪魔に思ってしまうこともあるかもしれませんが、被災時にかぶれば落下物から頭を守ってくれます。
1人あたり1つを目安にそろえ、個人デスクの近くなどすぐ手の届く場所に保管しましょう。
防災用のヘルメットには耐用年数があるので、定期的な確認を忘れないようにしてください。
8位:携帯ラジオ
企業が準備する防災グッズのなかでも、携帯用のラジオは重要です。被災時には情報収集が大切で、錯綜する情報のなかから正しいものを見極めなければなりません。
より正確で、最新の情報を得るために携帯ラジオが必要なのです。1フロアに1つを目安にそろえるようにしましょう。
災害の被害については災害の被害に備える|実例・想定を知り対応できる体勢を整えるで紹介しています。よろしければお役立てください。
9位:懐中電灯・乾電池
懐中電灯や乾電池は、ぜひそろえておきたい防災グッズです。被災時には停電が起きて、電気がつかないことが多くあります。
懐中電灯がなければ足元が暗く、怪我をしてしまう可能性があるため、怪我を減らして安全に過ごすために必要なのです。懐中電灯に使用する電池も、忘れずに準備しておきましょう。
10位:救急医薬品
防災グッズには、救急医薬品類も忘れずに準備しておきましょう。怪我をした際や体調不良になった際に活躍します。具体的には、以下を最低限そろえておくと良いです。
- 消毒液
- 包帯
- 絆創膏
- ガーゼ
- サージカルテープ
- 冷却パック、氷のう
- 胃腸薬
- 解熱剤
- 鎮痛剤
上記の他、従業員各個人に普段飲んでいる薬を常備しておくよう呼びかけるのも大切です。持病をかかえている際は、企業が準備した救急医薬品だけでは対応できません。薬に限らず、従業員それぞれが自分に必要なものを把握し、携帯しておくのが重要なのです。
11位:マスク
マスクも本当に必要な防災グッズのひとつです。災害時には不衛生な環境から、細菌やウイルスによる感染症が起こりやすくなります。
従業員の健康を守るために、マスクは必要なのです。1人あたり3枚~9枚用意すれば良いでしょう。
12位:敷物
防災グッズのなかでも、敷物は本当に必要なアイテムです。敷物があれば、帰宅待機中の社内で体を横にして休められます。
サイズが大きなものなら、屋外のテントや雨除けに使うことも可能です。特に店舗型の建物の場合、地震で雨漏りをすることもあるので、必ず準備しておきましょう。
13位:使い捨てカイロ
使い捨てカイロは、特に寒い時期に活躍する防災グッズです。被災時に停電して暖房器具を使えなくなった、体を温めてくれます。
夏の時期でも、水害で長時間水をかきだす作業をして体が冷えた際に役立ちます。使い捨てカイロは、季節を問わず準備しておく必要がある防災グッズです。
14位:携帯充電器(モバイルバッテリー)
企業が準備する本当に必要な防災グッズのひとつに、携帯充電器(モバイルバッテリー)があります。被災時には電話やインターネットがつながりにくくなるため、充電器は不要に思う方も多いでしょう。しかしながら、オフラインで使用できる災害アプリもあります。
通信環境がなくとも使えるアプリがあっても、スマートフォンの充電が切れてしまっては意味がありません。
また、スマートフォンは実は携帯ラジオや懐中電灯の代わりにもなります。活用するためにも、モバイルバッテリーは必ず準備しておきましょう。
15位:その他食品
主食があるため最下位となりましたが、缶詰やレトルト食品といった食品も本当に必要な防災グッズです。主食だけでは栄養も偏ってしまうので、おかずとなる缶詰は必ず用意しておきましょう。
甘い食べ物もあれば、ストレスのかかる被災時に気持ちを楽にしてくれます。カロリーも高くおいしく手軽に栄養補給ができるので、ぜひ準備しておきましょう。
本当に必要なものをそろえて+αの防災グッズを考える
企業における防災グッズは、本当に必要なものからそろえます。たった今、大地震が起きるとも限りません。もしもにそなえ、従業員の命を守るためのものを、すぐに準備する必要があるのです。
そして、十分なそなえができたら、次に必要な防災グッズは何かを考えましょう。例えば、非常用発電機や工具、調理器具などです。
企業に応じて内容や規模が違うため、被災時に必要なものは異なります。「もし災害が起きたら……」と想像し、何が必要かを考えることが大切なのです。
災害で企業がすべき対策については企業リスクマネジメントの必要性|企業が抱えるリスクを紹介の記事では詳しく紹介しています。よろしければお役立てください。
企業がそろえる防災グッズの本当に必要なものランキングまとめ
今回は、企業がそろえる本当に必要なものをランキング形式で紹介しました。
企業における防災グッズで本当に必要なものは、以下です。
- 水
- 主食
- 簡易トイレ
- 毛布
- 紙類
- 生理用品
- ヘルメット
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯・電池
- 救急医薬品
- マスク
- 敷物
- 使い捨てカイロ
- 携帯充電器(モバイルバッテリー)
- その他食品
防災グッズには、それぞれ必要な理由があります。その理由を理解し、企業にとって本当に必要な防災グッズをそろえましょう。
企業だけの準備ではなく、従業員への声かけも大切です。もしもにそなえ、各々が必要な防災グッズが何かを考え、用意する必要があります。日頃から従業員を含めて、災害に対する意識付けを心がけましょう。
100均でそろえる防災グッズリスト|本当に必要なものとはでは100均でそろえられる本当に必要な防災グッズを紹介しています。よろしければお役立てください。
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